レミケードにクローン病の維持療法の効能を追加 |
2007年11月22日 |
今後は大手を振って維持療法を受けることが出来そうです。続きを読む
アメリカ、HUMIRAをクローン病の治療薬として承認 |
2007年03月01日 |
IBDは本当に原因不明で治らない病気なのでしょうか? |
2007年01月05日 |
IL-23受容体遺伝子:炎症疾患に関与する遺伝子 |
2006年10月27日 |
クローン病を含む免疫性の炎症性疾患にインターロイキン23の受容体のある遺伝子が関連することが分ったそうです。カビバラさんに教えていただきました。続きを読む
レミケードが無効の患者にHUMIRA(adalimumab)が有効 |
2006年10月24日 |
昨日、Abbott社は新たな第三相治験において、レミケードが効かなくなったり、レミケードで副作用が出た患者に対し、HUMIRA(adalimumab)が有効であったと発表した。続きを読む
日本で治験中の薬・その1『CIMZIA(CDP870)』 |
2006年10月13日 |
日本でもレミケードに続く2番目の抗TNF薬となりそう。続きを読む
治験参加に対する考え方 |
2006年10月12日 |
Abott社がHUMIRA (adalimumab)をアメリカFDAに承認申請 |
2006年09月08日 |
自家造血幹細胞移植によるクローン病の治療 |
2006年08月04日 |
この治療の安全性が向上したら、クローン病の究極の治療になるかもしれない。続きを読む
リューカイン-第三相治験(novel4)は不調 |
2006年08月01日 |
個人的にも以前から注目していた免疫機能を強化する新薬リューカイン(Leukineは商品名。薬品名はSargramostim)が第三相治験(n.o.v.e.l 4)において、プライマリーエンドポイントを達成できなかったことが明らかになった。続きを読む
UCB社がCIMZIA (CDP870)をアメリカFDAに承認申請 |
2006年03月03日 |
2004(平成16)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 目次 |
2006年02月22日 |
『2004(平成16)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究』に掲載されている論文の目次。続きを読む
Asacol-大腸病変に効果が高いメサラミン製剤 |
2006年01月31日 |
UCB社のCIMZIA (CDP870)が第三段階の治験において良好な結果 |
2005年10月19日 |
出る出るといわれて久しいレミケードの次の抗TNF生物学的製剤。続きを読む
IBDの基礎研究における新たな展開 |
2005年08月29日 |
痛んだ腸を治すたんぱく質をキリンビールなどが発見 |
2005年08月19日 |
クローン病患者の52%がMAP保菌者 |
2005年07月13日 |
腸管免疫理論に基づく新しい薬Alequel |
2005年06月10日 |
先月アメリカでDDW(Digestive Disease Week,消化器関連学会)が開催された。クローン病治療関連の話としては、ヒト化抗体100%の抗TNFα薬adalimumab(Humira)とともにAlequelが注目を集めたそうだ。続きを読む
クローン病治療の新薬治験ーアメリカの場合 |
2005年05月31日 |
アメリカでは米国保健研究所National Institute of Healthが作っているClinical Trialsというサイトで検索しただけでも17の治験が進行中であることが分かる。続きを読む
抗IL-12サイトカイン薬 STA-5326 |
2005年05月27日 |
今年はレミケードと同じような抗サイトカイン薬が色々発売されるらしい。続きを読む
1998(平成10)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 目次 |
1998(平成10)年度 難治性炎症性腸管障害に掲載されている論文の目次。続きを読む
1999(平成11)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 目次 |
2005年05月25日 |
1999(平成11)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究に掲載されている論文の目次。続きを読む
2000(平成12)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 目次 |
2000(平成12)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究に掲載されている論文の目次。続きを読む
2001(平成13)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 目次 |
2005年05月19日 |
2001(平成13)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究に掲載されている論文の目次。続きを読む
2002(平成14)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 目次 |
2005年05月17日 |
2002(平成14)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究に掲載されている論文の目次。続きを読む
2003(平成15)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 目次 |
2003(平成15)年度 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究に掲載されている論文の目次。続きを読む
インフリキシマブの副作用対策 |
2005年04月22日 |
難治性疾患克服研究事業 |
2005年03月26日 |
TYSABRI(natalizumab)に重大な副作用 |
2005年03月01日 |
骨髄移植によるクローン病の治療 |
2005年02月22日 |
腸のリュウマチとしてのクローン病 |
2005年02月17日 |
クローン病の根本的な原因は病因遺伝子説、食事抗原説、ウイルス感染説、或いはそれらの複数の因子が重なって起こる説などがあり、明らかになっていないが、クローン病の症状が何故出るのかは免疫異常の自己免疫疾患であると言われている。続きを読む
クローン病治療薬としてのMutaflor |
2005年02月16日 |
CCJapanの掲示板でドイツに留学している『もなかさん』という方が、UCの治療薬としてMutaflorという薬を処方されたという話を書かれており、その中で『CDにも効く』と書かれていたので興味を持った。続きを読む
MAPに対するストレプトマイシンの効果 |
2005年02月07日 |
ニシヒロさんの記事を見てストレプトマイシンという抗生物質のことを初めて知った。同じ記事を見るはずなのにと思ってもう一度調べてみた。
ニシヒロさんのクローン病の最新治療にトラックバックしています。続きを読む
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ヨーネ菌とクローン病の関連についての研究 |
2005年01月12日 |
以前にも2度ほど取り上げたヨーネ菌とクローン病関連の話。続きを読む
高添先生が創薬支援会社とクローン病治療薬に関する共同研究を開始 |
2004年11月25日 |
インターロイキン-12 クローン病治療の新たなターゲット |
2004年11月17日 |
21世紀COEプログラム |
2004年10月26日 |
21世紀COEプログラムというものをご存知だろうか。
このプログラムは「我が国の大学に世界最高水準の研究教育拠点を形成し、研究水準の向上と世界をリードする創造的な人材育成を図るため、重点的な支援を行い、もって、国際競争力のある個性輝く大学づくりを推進することを目的」とするもので、平成14年度から行われている。私は新聞や雑誌でこのプログラムのことを知ってはいたが、自分の出身大学が幾つ拠点として選ばれたかという週刊誌と同様の視点でしか記事を読んでいなかった。
ところが日比教授の名前でインターネットを検索していたら、このページがヒットした「肝細胞医学と免疫学の基礎・臨床一体型拠点」という。慶応大学のプログラムの中で日比教授の分担として「難治性腸疾患の病因解明と根本治療の開発」というテーマがあったのだ。
このテーマで教授は、「腸組織における特殊な免疫調節機構および分化・再生機構の知見を集約させ、腸粘膜局所での免疫調節と上皮再生の連鎖・協調を人為的に統合制御し、粘膜局所免疫調節および組織再生誘導を促す新しい治療法の開発を目指」しているとのことである。
今まで多くの日本人研究者がIBDの原因究明を米国でやっているのを読んできたが、日本でやっていることは不勉強にして知らなかった。
同プログラムで石川教授が研究している「食物質による免疫作動機構の分子基盤解明」というテーマもIBD患者としては興味深い。
他にも調べて見ると
阪大平田教授の「細胞のエフェクタ−組織への移住の分子機構解明と制御」や東北大菅村教授の「免疫系シグナル伝達と免疫疾患の研究」、京大の「病態解明を目指す基礎医学研究拠点」などIBDの原因に迫ろうとする研究が日本で進んでいるのを見て頼もしく思った。
このプログラムは「我が国の大学に世界最高水準の研究教育拠点を形成し、研究水準の向上と世界をリードする創造的な人材育成を図るため、重点的な支援を行い、もって、国際競争力のある個性輝く大学づくりを推進することを目的」とするもので、平成14年度から行われている。私は新聞や雑誌でこのプログラムのことを知ってはいたが、自分の出身大学が幾つ拠点として選ばれたかという週刊誌と同様の視点でしか記事を読んでいなかった。
ところが日比教授の名前でインターネットを検索していたら、このページがヒットした「肝細胞医学と免疫学の基礎・臨床一体型拠点」という。慶応大学のプログラムの中で日比教授の分担として「難治性腸疾患の病因解明と根本治療の開発」というテーマがあったのだ。
このテーマで教授は、「腸組織における特殊な免疫調節機構および分化・再生機構の知見を集約させ、腸粘膜局所での免疫調節と上皮再生の連鎖・協調を人為的に統合制御し、粘膜局所免疫調節および組織再生誘導を促す新しい治療法の開発を目指」しているとのことである。
今まで多くの日本人研究者がIBDの原因究明を米国でやっているのを読んできたが、日本でやっていることは不勉強にして知らなかった。
同プログラムで石川教授が研究している「食物質による免疫作動機構の分子基盤解明」というテーマもIBD患者としては興味深い。
他にも調べて見ると
阪大平田教授の「細胞のエフェクタ−組織への移住の分子機構解明と制御」や東北大菅村教授の「免疫系シグナル伝達と免疫疾患の研究」、京大の「病態解明を目指す基礎医学研究拠点」などIBDの原因に迫ろうとする研究が日本で進んでいるのを見て頼もしく思った。
クローン病の原因菌? MAP (Mycobacterium avium subspecies paratuberculosis) |
2004年10月07日 |
「ナイスミドルteruの日記」さんの「クローン病の原因菌を発見」へのトラックバックです。
出典が日経になっているが、元記事はCCFAにも載っているこれ。
MAPについては以前この記事でも触れたが、ヨーネ病の原因となっている菌である。人間にはこれまで無害と考えられてきた菌だが、クローン病患者の50%が保菌者であったことが今回の調査で判明したとのこと。
研究者自身も「クローン病の原因と断定するには大規模な調査が必要」と語っている通り、今回の調査結果は特に注目するに値するものではないように思うのだが、いかがだろうか?
M. paratuberculosis + crohn's で検索したら関連記事が色々出てきた。結構以前から関連が考えられ、賛否両論といったところのようである。
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出典が日経になっているが、元記事はCCFAにも載っているこれ。
MAPについては以前この記事でも触れたが、ヨーネ病の原因となっている菌である。人間にはこれまで無害と考えられてきた菌だが、クローン病患者の50%が保菌者であったことが今回の調査で判明したとのこと。
研究者自身も「クローン病の原因と断定するには大規模な調査が必要」と語っている通り、今回の調査結果は特に注目するに値するものではないように思うのだが、いかがだろうか?
M. paratuberculosis + crohn's で検索したら関連記事が色々出てきた。結構以前から関連が考えられ、賛否両論といったところのようである。
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納豆でクローン病を予防? |
2004年09月23日 |
ミシガン大学でResearch Assistant Professorとして遺伝子の研究をされている猪瀬さんがクローン病の原因について書いています。骨髄移植による治療やリンク集も面白いものが多いですね。
クローン病関連の研究者は意外と日本人も多いようで、CCFAのアニュアルレポートを読んでいると、CCFAが資金支援をしている研究者名のなかにMizoguchiやらNaganumaやらOguraなど日本人の名前が結構出てきます。勿論全てアメリカの病院や大学で勤務されている方達ですが、頼もしいですね。
クローン病関連の研究者は意外と日本人も多いようで、CCFAのアニュアルレポートを読んでいると、CCFAが資金支援をしている研究者名のなかにMizoguchiやらNaganumaやらOguraなど日本人の名前が結構出てきます。勿論全てアメリカの病院や大学で勤務されている方達ですが、頼もしいですね。
治験ー臨床実験 |
2004年09月17日 |
色々新薬の記事を読んでいると必ず出てくるのが、治験の話である。
治験は「第一段階(Phase I)」「第二段階(Phase II)」「第三段階(Phase III)」の3段階がある。第三段階で効果があれば、当局(米国ならFDA)に承認を貰って発売ということになる。
また、欧米の場合市販後でも「第四段階(Phase IV)(市販後臨床試験)」と呼ぶ大規模な臨床試験が行われることもある。例えば死亡率、疾患の発症率、QOLの変化、副作用の発現等の「真の評価項目(真のエンドポイント=臨床試験における治療行為に対して本来求めたい評価項目)」を求めるのに時間がかかるため、短期間で評価できるように採用される「代替評価項目(サロゲイト・エンドポイント=暫定的なエンドポイント)のこと」に基づいて認可された薬の効果を確認するために行われる。
参考
http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/~tsuchiya/vuniv99/exp-lec6.html
http://www.jbs-wa.co.jp/yougoshu_b.html
治験は「第一段階(Phase I)」「第二段階(Phase II)」「第三段階(Phase III)」の3段階がある。第三段階で効果があれば、当局(米国ならFDA)に承認を貰って発売ということになる。
また、欧米の場合市販後でも「第四段階(Phase IV)(市販後臨床試験)」と呼ぶ大規模な臨床試験が行われることもある。例えば死亡率、疾患の発症率、QOLの変化、副作用の発現等の「真の評価項目(真のエンドポイント=臨床試験における治療行為に対して本来求めたい評価項目)」を求めるのに時間がかかるため、短期間で評価できるように採用される「代替評価項目(サロゲイト・エンドポイント=暫定的なエンドポイント)のこと」に基づいて認可された薬の効果を確認するために行われる。
参考
http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/~tsuchiya/vuniv99/exp-lec6.html
http://www.jbs-wa.co.jp/yougoshu_b.html
アンテグレンAntegren(natalizumab)-新たなレミケードか? |
2004年09月16日 |
Elan社とBiogen Idec社は共同でアンテグレンという商品名の
新しいクローン病治療薬の承認をEuropean Medical Agencyに求めるようだ。(2004年5月18日)
アンテグレン(Antegren)というのはnatalizumabの商品名で、免疫細胞の表面にあるalpha-4 integrinという物質を阻害して免疫細胞が炎症を起こしている組織に移動することを防ぐ薬。 クローン病だけでなくMS(多発性硬化症)にも効くようだ。
両社は米国ではMSの治療薬として申請した。米国ではクローン病に対する治験の第三段階の結果が良くなかった(Elan社ニュースリリース原文2003年7月24日)ため、FDAとの話し合いが続いているようだ。
臨床結果について邦訳(2003年1月)があるのだが、何を言っているのか良く分からなかった。しかし、この記事(2003年1月28日)(このページを見るためには無料の会員登録が必要)によると、この薬は中重度のクローン病患者の緩解率がレミケードと同じ程良く効くそうだ(注by Crohn40:少なくとも治験第二段階まではそうだった)。レミケードとは作用機序が異なるため、承認されればレミケードが効かない中重度クローン病患者にとって朗報となるだろう。日本での申請についても不明。
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新しいクローン病治療薬の承認をEuropean Medical Agencyに求めるようだ。(2004年5月18日)
アンテグレン(Antegren)というのはnatalizumabの商品名で、免疫細胞の表面にあるalpha-4 integrinという物質を阻害して免疫細胞が炎症を起こしている組織に移動することを防ぐ薬。 クローン病だけでなくMS(多発性硬化症)にも効くようだ。
両社は米国ではMSの治療薬として申請した。米国ではクローン病に対する治験の第三段階の結果が良くなかった(Elan社ニュースリリース原文2003年7月24日)ため、FDAとの話し合いが続いているようだ。
臨床結果について邦訳(2003年1月)があるのだが、何を言っているのか良く分からなかった。しかし、この記事(2003年1月28日)(このページを見るためには無料の会員登録が必要)によると、この薬は中重度のクローン病患者の緩解率がレミケードと同じ程良く効くそうだ(注by Crohn40:少なくとも治験第二段階まではそうだった)。レミケードとは作用機序が異なるため、承認されればレミケードが効かない中重度クローン病患者にとって朗報となるだろう。日本での申請についても不明。
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リューカイン関連記事 |
2004年09月13日 |
リューカイン-Leukineの関連記事。2004年8月25日付のボストンの地方紙。
ボストン市の市長Tom Meninoがクローン病であることを公表したことからクローン病への関心が高まっているとのこと。それに関連して地元Massachusetts General Hospitalでリューカインの治験を指揮しているDr.Joshua Korzenikに取材している。Dr.Korzenikは、今後5年間で臨床で使われるようになる新しい治療法はリューカインだけでなく色々あり、とても有望だと述べている。
ボストン市の市長Tom Meninoがクローン病であることを公表したことからクローン病への関心が高まっているとのこと。それに関連して地元Massachusetts General Hospitalでリューカインの治験を指揮しているDr.Joshua Korzenikに取材している。Dr.Korzenikは、今後5年間で臨床で使われるようになる新しい治療法はリューカインだけでなく色々あり、とても有望だと述べている。
NOD2は日本人には無関係 |
2004年09月08日 |
クローン病に関連する遺伝子について調べていたら、灯台下暗し、IBDニュースに取り上げられていた。
これまで調べてきた中で、NOD2がクローン病発病に関与していると書いてあり、そう思ってきた。
しかひ、なんとNOD2の異常は日本人の場合、ないらしい。日本人クローン病の発症は、欧米の同病患者とは異なった遺伝子が関係している可能性が高い。なんとも厄介な病気である。
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これまで調べてきた中で、NOD2がクローン病発病に関与していると書いてあり、そう思ってきた。
しかひ、なんとNOD2の異常は日本人の場合、ないらしい。日本人クローン病の発症は、欧米の同病患者とは異なった遺伝子が関係している可能性が高い。なんとも厄介な病気である。
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幹細胞移植によるクローン病の治療 |
2004年09月07日 |
「クローン病患者に対する造血幹細胞の移植」と言う記事を見つけた。これも全ての人に効果があるわけではないようだ。しかし、クローン病患者の免疫機能の異常をおおもとの造血の部分から置き換えてしまうというのは、効果がありそうな気がする。
造血幹細胞移植によって炎症性腸疾患、特にクローン病患者の状態が改善されるという可能性に興味が集まっている。ただし、効果が全ての人に及ぶわけではなく、一部らしい。
Nod2遺伝子に異変がある人から同種移植を受けた普通の患者がクローン病を併発したことは、免疫機能における遺伝子の重要性を示している。
寄贈者の遺伝子発現型を備えた筋芽繊維細胞myofibroblastsを持つ人々が存在することは、非免疫系の機能が一定の役割を果たしていることを示している。クローン病治療における幹細胞移植の価値を見極める治験が、the European Group for Blood and Marrow Transplantation (血液および骨髄移植のためのヨーロッパのグループ)の監督の下で組織された。
今年6月の記事。
造血幹細胞移植によって炎症性腸疾患、特にクローン病患者の状態が改善されるという可能性に興味が集まっている。ただし、効果が全ての人に及ぶわけではなく、一部らしい。
Nod2遺伝子に異変がある人から同種移植を受けた普通の患者がクローン病を併発したことは、免疫機能における遺伝子の重要性を示している。
寄贈者の遺伝子発現型を備えた筋芽繊維細胞myofibroblastsを持つ人々が存在することは、非免疫系の機能が一定の役割を果たしていることを示している。クローン病治療における幹細胞移植の価値を見極める治験が、the European Group for Blood and Marrow Transplantation (血液および骨髄移植のためのヨーロッパのグループ)の監督の下で組織された。
今年6月の記事。
ヨーネ病 |
2004年09月06日 |
長期滞在研究者ネットワークさんのこの記事へのトラックバックです。
ヨーネ病という病名は初めて知りました。日本でも結構広がっているのですね。
こういう動物の菌が人間に入り込んで悪さをするという話を聞くとエイズを思い出してしまいます。嫌ですね。
このMycobacterium paratuberculosisという菌は普通は人間に対して害はないと考えられているそうです。
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ヨーネ病という病名は初めて知りました。日本でも結構広がっているのですね。
こういう動物の菌が人間に入り込んで悪さをするという話を聞くとエイズを思い出してしまいます。嫌ですね。
このMycobacterium paratuberculosisという菌は普通は人間に対して害はないと考えられているそうです。
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クローン病関連遺伝子 |
2004年09月03日 |
今年4月の記事によると、カナダのトロント大学の研究者が新たなクローン病関連の遺伝子を発見したそうだ。
トロント大学薬学部教授兼マウントサイナイ記念病院の上級研究員であるKatherine Siminovitch氏と彼女のチームはNatureで4月11日に新たなクローン病関連の遺伝子を発見したと発表した。
今回発見された遺伝子は細胞の表面に付着するたんぱく質をつくる役割を果たすもので、その細胞に付着したたんぱく質がある物質が細胞を出入りするのを規制する役割を果たしているそうだ。殆どのクローン病患者の間でこのたんぱく質は正常に働いておらず、悪い物質も細胞に入れてしまうらしい。このたんぱく質が上手く働いているか否かでクローン病かUCかの見極めもできると期待されている。
Siminovitch教授によるとクローン病の発病経緯を明らかにするためには、関連するほかの幾つかの遺伝子を見つけて、更にそれらの遺伝子と環境ファクターの関連性(どのような環境に置かれると遺伝子が発病を促すのか)を見つけなければならず、特にその関連性を見つける部分の研究が遅れているそうだ。クローン病関連の遺伝子としては他にNOD2が知られている。
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トロント大学薬学部教授兼マウントサイナイ記念病院の上級研究員であるKatherine Siminovitch氏と彼女のチームはNatureで4月11日に新たなクローン病関連の遺伝子を発見したと発表した。
今回発見された遺伝子は細胞の表面に付着するたんぱく質をつくる役割を果たすもので、その細胞に付着したたんぱく質がある物質が細胞を出入りするのを規制する役割を果たしているそうだ。殆どのクローン病患者の間でこのたんぱく質は正常に働いておらず、悪い物質も細胞に入れてしまうらしい。このたんぱく質が上手く働いているか否かでクローン病かUCかの見極めもできると期待されている。
Siminovitch教授によるとクローン病の発病経緯を明らかにするためには、関連するほかの幾つかの遺伝子を見つけて、更にそれらの遺伝子と環境ファクターの関連性(どのような環境に置かれると遺伝子が発病を促すのか)を見つけなければならず、特にその関連性を見つける部分の研究が遅れているそうだ。クローン病関連の遺伝子としては他にNOD2が知られている。
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リューカイン-Leukineの治験結果第二フェイズ |
2004年08月28日 |
リューカインについて調べて見たら比較的詳しい記事が見つかった。2003年10月14日付けのWSJだ。
この記事によるとワシントン大学のDr.DieckgraefeとDr.Korzenikの考えでは、クローン病患者には、あるバクテリアに対処する最初の免疫反応に欠陥があり、それに続いて起こる2番目の免疫反応が過剰になってしまうのである。所謂自己免疫疾患である。
現在124人のクローン病患者に彼らの理論に基づいた治療薬、すなわちLeukineを試している。このうち3分の2の患者は本当にLeukineを投薬され、残りの3分の1は偽薬が与えられた。この治験ではleukineを投与された患者の48%が症状が軽くなり、偽薬の26%を上回った。
この結果についてCedars-Sinai病院の消化器官科部長Dr.Targanは「たいしたことがない結果だ。これより良い結果を得るべきだったね」とコメントしている。Dr.Targanはこのような結果ではせいぜい一部のクローン病患者にしかこの薬は効かないと結論付けるしかないと言っている。
どうやらこLeukineは8週間続けて毎日1本づつ腹部に注射で打つ必要があるようだ。ワシントン大学の2人の教授はこれからの治験で薬の効能を上げることは可能だが、Leukineが全てのクローン病患者に効果があるわけではないという指摘には同意している。
一方で2人の教授の学説はクローン病になるリスクが高まる遺伝子であるとして2001年に見つかったNod2とも符合している。Nod2はある種のバクテリアに対し最初の免疫反応をつかさどるたんぱく質に組み込まれた遺伝子である。
まだ治験段階なので当たり前といえばそれまでだが、思ったほど効果が出ていないといったところであろうか。それでも今後に期待である。
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この記事によるとワシントン大学のDr.DieckgraefeとDr.Korzenikの考えでは、クローン病患者には、あるバクテリアに対処する最初の免疫反応に欠陥があり、それに続いて起こる2番目の免疫反応が過剰になってしまうのである。所謂自己免疫疾患である。
現在124人のクローン病患者に彼らの理論に基づいた治療薬、すなわちLeukineを試している。このうち3分の2の患者は本当にLeukineを投薬され、残りの3分の1は偽薬が与えられた。この治験ではleukineを投与された患者の48%が症状が軽くなり、偽薬の26%を上回った。
この結果についてCedars-Sinai病院の消化器官科部長Dr.Targanは「たいしたことがない結果だ。これより良い結果を得るべきだったね」とコメントしている。Dr.Targanはこのような結果ではせいぜい一部のクローン病患者にしかこの薬は効かないと結論付けるしかないと言っている。
どうやらこLeukineは8週間続けて毎日1本づつ腹部に注射で打つ必要があるようだ。ワシントン大学の2人の教授はこれからの治験で薬の効能を上げることは可能だが、Leukineが全てのクローン病患者に効果があるわけではないという指摘には同意している。
一方で2人の教授の学説はクローン病になるリスクが高まる遺伝子であるとして2001年に見つかったNod2とも符合している。Nod2はある種のバクテリアに対し最初の免疫反応をつかさどるたんぱく質に組み込まれた遺伝子である。
まだ治験段階なので当たり前といえばそれまでだが、思ったほど効果が出ていないといったところであろうか。それでも今後に期待である。
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究極の薬?−免疫亢進剤Leukine |
2004年08月27日 |
今日久しぶりにIBD Pacient Community.comを見たら気になるニュースがあった。
リューカイン という免疫機能を強める薬の治験が第三段階に入るので、治験に参加するクローン患者を募集しているというものである。2004年6月30日に発表された。
これはN.O.V.E.L.("New Opportunities to Verify Evolving Logic in Crohn's Disease)プロジェクトというクローン病についての研究を進めるプロジェクトの一つとしてドイツのSchering AG社の米子会社Berlexが行うものである。
現在、クローン病の治療薬としてイムランなどの免疫抑制剤が、よく使われているが、その反対の免疫機能を強める薬と言うのが面白い。
クローン病は行き過ぎた免疫機能が腸管を攻撃すると考えられてきたため、免疫抑制剤が使われてきた。しかし、免疫亢進剤であるリューカインを普通より重い症状を示しているクローン病患者に対して試した結果、80%の患者の症状が改善したとのことである。
この記事にもこのプレスリリースにも具体的にどのように治療するのか(抗がん剤として使う場合は注射する)、どの程度改善したのか、など具体的なことは書かれていないので、究極の薬と考えるにはまだまだ無理がある。
しかし、クローン病を自己免疫疾患として捉えられた場合、その根本原因である免疫機能を直していく薬という側面は、これまでの炎症を抑えるという対処療法とは異なる根本的な治療アプローチであると思うので、注目したい。
またこの治験はアメリカだけでなく、アメリカ以外の10カ国でも同時に行われる計画である。残念ながらHPにはまだ概要がupされていないが、日本もその10カ国に含まれるのだろうか?日本ではこの薬の噂を聞いたり読んだりしたことが無し、ググッても日本語でヒットするものが少ないのでまだ話題になっていないようだ。
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リューカイン
これはN.O.V.E.L.("New Opportunities to Verify Evolving Logic in Crohn's Disease)プロジェクトというクローン病についての研究を進めるプロジェクトの一つとしてドイツのSchering AG社の米子会社Berlexが行うものである。
現在、クローン病の治療薬としてイムランなどの免疫抑制剤が、よく使われているが、その反対の免疫機能を強める薬と言うのが面白い。
クローン病は行き過ぎた免疫機能が腸管を攻撃すると考えられてきたため、免疫抑制剤が使われてきた。しかし、免疫亢進剤であるリューカインを普通より重い症状を示しているクローン病患者に対して試した結果、80%の患者の症状が改善したとのことである。
この記事にもこのプレスリリースにも具体的にどのように治療するのか(抗がん剤として使う場合は注射する)、どの程度改善したのか、など具体的なことは書かれていないので、究極の薬と考えるにはまだまだ無理がある。
しかし、クローン病を自己免疫疾患として捉えられた場合、その根本原因である免疫機能を直していく薬という側面は、これまでの炎症を抑えるという対処療法とは異なる根本的な治療アプローチであると思うので、注目したい。
またこの治験はアメリカだけでなく、アメリカ以外の10カ国でも同時に行われる計画である。残念ながらHPにはまだ概要がupされていないが、日本もその10カ国に含まれるのだろうか?日本ではこの薬の噂を聞いたり読んだりしたことが無し、ググッても日本語でヒットするものが少ないのでまだ話題になっていないようだ。
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遺伝子治療−理化学研究所 |
2004年08月26日 |