『ダビンチコード』『ブルーローズ』『白銀を踏み荒らせ』 |
2007年01月05日 |
相変わらずミステリーを読んでます。続きを読む
石田衣良『約束』☆☆☆☆☆ |
2006年11月08日 |
電車の中で涙が。。。続きを読む
宮部みゆき『誰か』☆☆☆ |
2006年11月06日 |
殺人事件もなく、日常の生活の中にもミステリーな事件はあるのかもしれない。続きを読む
大沢在昌『狼花』☆☆☆☆ |
2006年10月24日 |
伊坂幸太郎『重力ピエロ』☆☆☆☆ |
2006年10月05日 |
不思議な読後感。続きを読む
石田衣良『ブルータワー』☆☆☆ |
2006年09月21日 |
久しぶりにまたSFを読みたくなった。続きを読む
石田衣良『波のうえの魔術師』☆☆☆☆ |
2006年09月15日 |
97年、98年の金融危機が肩を凝らずに学べる、かもw続きを読む
伊坂幸太郎『陽気なギャングの日常と襲撃』☆☆ |
2006年09月01日 |
なんとなく今ひとつ消化不良。続きを読む
木村元彦『オシムの言葉』☆☆☆ |
2006年08月29日 |
伊坂幸太郎『ラッシュライフ』☆☆☆ |
2006年08月14日 |
不思議な小説。続きを読む
宮部みゆき『レベル7』☆☆☆ |
2006年08月02日 |
まだこんな病院は存在するのだろうか。続きを読む
石田衣良『電子の星 IWGP4』☆☆☆☆ |
2006年07月17日 |
池袋ウェストゲートパークの第4弾。続きを読む
宮部みゆき『火車』☆☆☆☆ |
2006年07月04日 |
宮部みゆき『蒲生邸事件』☆☆☆ |
2006年06月07日 |
SF歴史ミステリー???続きを読む
雫井脩介『虚貌』☆☆☆☆ |
2006年05月24日 |
色々なエピソードがどんどん絡まってひとつに収斂していく。続きを読む
大沢在昌『ニッポン泥棒』☆☆ |
2006年05月22日 |
企業戦士だったシニア層を狙った新たな挑戦だったのだろうか。続きを読む
雫井 脩介『犯人に告ぐ』☆☆☆☆☆ |
2006年05月16日 |
最後の30ページを公共の場で読むのはやめた方が良いかもしれない。続きを読む
奥田英朗『町長選挙』☆☆☆☆ |
2006年04月24日 |
すぐに買いました。続きを読む
原りょう『愚か者死すべし』☆☆☆ |
2006年04月06日 |
面白かったが、これまでの作品のような読むの中断するのが惜しいようなドキドキする展開はなかった。続きを読む
石田衣良『一ポンドの悲しみ』☆☆☆☆ |
2006年03月28日 |
桐野夏生『玉蘭』☆☆ |
2006年02月22日 |
谷恒生『バンコク楽宮ホテル残照』☆☆ |
2006年01月06日 |
貫井徳郎『慟哭』☆☆☆☆ |
2005年12月29日 |
驚愕のラスト。でも今ひとつ納得がいかなかった。続きを読む
天童荒太『孤独の歌声』☆☆☆☆☆ |
2005年12月22日 |
米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』☆☆☆☆ |
2005年12月13日 |
30年前にも、そして今も世界のどこかで起こっている現実世界。続きを読む
米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』☆☆☆☆☆ |
2005年12月02日 |
平和な日本のこの時代に生まれたことを幸せに思う。続きを読む
大沢在昌『パンドラアイランド』☆☆☆☆ |
2005年11月28日 |
ファンの間では評価が低いようだが、私は面白かった。続きを読む
小川洋子『博士の愛した数式』☆☆☆☆ |
2005年11月23日 |
大沢在昌『帰ってきたアルバイト探偵』☆☆☆☆ |
2005年11月21日 |
馳星周『長恨歌―不夜城完結編』☆☆☆☆ |
2005年10月24日 |
矢作俊彦『ロング・グッバイ』☆☆ |
2005年10月21日 |
『日本語で書かれた、最も美しいハードボイルド探偵小説』。う〜ん、賛成しかねるかな。続きを読む
桐野夏生『アイムソーリ、ママ』☆☆ |
2005年10月09日 |
桐野夏生の本で、読んだあとがっかりしたのは初めてだった。続きを読む
桐野夏生『魂萌え』☆☆☆ |
2005年10月02日 |
一時期、切れた子供を主人公にした小説が流行った様に、高齢者を主人公にした小説が流行りそうである。続きを読む
佐藤正午『ジャンプ』☆☆☆ |
2005年09月24日 |
推理小説仕立ての恋愛小説。続きを読む
奥田英朗『サウスバウンド』☆☆☆☆☆ |
2005年09月03日 |
A.J.クィネル『地獄からのメッセージ』☆☆☆☆ |
2005年08月15日 |
ブックバトン |
2005年08月10日 |
桐野夏生『ファイヤーボール・ブルース』☆☆☆☆ |
2005年08月04日 |
プロレスでさえキワモノっぽいのに、女子プロレスなんてと思う人は多いと思う。続きを読む
A.J.クィネル『ブラック・ホーン』☆☆☆☆ |
2005年08月01日 |
A.J.クィネル『ブルー・リング』☆☆☆ |
2005年06月15日 |
設定は面白いのだが。。。続きを読む
A.J.クィネル『パーフェクト・キル』☆☆☆ |
2005年05月06日 |
A.J. クィネル『燃える男』☆☆☆☆☆ |
2005年04月18日 |
宮部みゆき『模倣犯』☆☆☆☆☆ |
2005年03月22日 |
犯罪被害者の視点を書き込んだ部分がとても新鮮でノンフィクションのような錯覚を覚えた。続きを読む
桐野夏生『光源』☆☆☆ |
2005年03月09日 |
私が読んだ桐野夏生の本で初めて人が死ななかった(笑)。続きを読む
桐野夏生『リアルワールド』☆☆☆ |
2005年03月07日 |
原りょう『ミステリオーソ―映画とジャズと小説と』☆☆☆☆ |
2005年02月24日 |
原りょう『さらば長い眠り』☆☆☆☆☆ |
2005年02月19日 |
沢崎シリーズの長編第三作。続きを読む
原りょう『私が殺した少女』☆☆☆☆ |
2005年02月10日 |
原りょう「天使たちの探偵」☆☆☆☆ |
2005年02月02日 |
原りょう「そして夜は甦る」☆☆☆ |
2005年01月28日 |
もう20年以上前になるのだろうか。レイモンドチャンドラー
のフィリップマーロウシリーズに熱中したのは。最近出た「愚か者死すべし」で初めて原りょうという「チャンドラーに心酔するハードボイルド作家」を知り、読みたくなった。
続きを読む
のフィリップマーロウシリーズに熱中したのは。最近出た「愚か者死すべし」で初めて原りょうという「チャンドラーに心酔するハードボイルド作家」を知り、読みたくなった。
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桐野夏生「残虐記」☆☆☆☆ |
2005年01月27日 |
石田衣良「うつくしい子ども」☆☆☆ |
2005年01月24日 |
石田衣良「骨音ーIWGP3」☆☆☆☆ |
2005年01月15日 |
矢作俊彦「ららら科學の子」☆☆☆ |
2005年01月10日 |
桐野夏生「ローズガーデン」☆☆☆☆ |
2004年12月21日 |
打海文三『裸者と裸者』☆☆☆☆ |
2004年12月20日 |
チェ・ゲバラ「モーターサイクル南米旅行日記」☆☆☆ |
2004年12月16日 |
伊坂幸太郎「オーデュポンの祈り」☆☆☆☆ |
2004年12月09日 |
本屋で2005年度の「このミステリーがすごい」をぱらぱらめくっていたら、「アヒルと鴨のコインロッカー」が2位に選ばれていた。この作家はのっているねー。そんな伊坂幸太郎のデビュー作が2000年に新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した「オーデュボンの祈り」である。続きを読む
歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」☆☆☆ |
2004年12月03日 |
分かった。よく分かりました。「世界の終わり、あるいは始まり」と「ジェシカが駆け抜けた七年間」を読んだ時点で気が付けばよかったのだが、この本を読んでやっと彼とは趣味が合わないことがよく分かった。続きを読む
歌野晶午「ジェシカが駆け抜けた七年間について」☆☆ |
2004年11月28日 |
横山秀夫「クライマーズ・ハイ」☆☆☆☆☆ |
2004年11月25日 |
子供が生まれてから、涙腺が随分ゆるくなったと思う。以前はドラマや映画などで泣いたことなど記憶にないが、最近直ぐにハンカチが必要になる。小説でもグッと来ることはある。でも画像と比べ我慢しやすい。続きを読む
福井晴敏「川の深さは」☆ |
2004年11月24日 |
桐野夏生「ダーク」☆☆☆ |
2004年11月15日 |
500ページを越す本を一気に読ませるのだから、間違いなく面白かったのだろう。続きを読む
歌野晶午「世界の終わり、あるいは始まり」☆☆☆ |
2004年11月07日 |
桐野夏生「柔らかな頬」☆☆☆ |
2004年11月04日 |
串間努「まぼろし小学校―昭和B級文化の記録」☆☆☆☆ |
2004年10月24日 |
CCJapanの発行人であるクッシーこと串間努さんの著書「まぼろし小学校―昭和B級文化の記録」を読んだ。
労作である。高度成長期の小学生の生活を自分の記憶だけに頼るのではなく、アンケートを取り、メーカーに取材することにより、それぞれのトピックを掘り下げている。
実は私も彼と同じ学年だったりするので、「あ〜、こういうことってあったな」という事実の連続である。著者も非常に良く小学校時代の事実や使ったものを良く覚えているが、アンケートに答えた人たちもとても細かいところまで覚えているので驚いた。正直に言うと私はこの本を読むまで小学校時代のことなど思い出すこともなかったし、覚えていることも少なかった。家内も同じ年代なのだが、私よりその当時の記憶が鮮明で、「へ〜、良くそんなことを覚えているな」と思うことが多い。
勿論、「だからなんなのだ」とも思うのだが、当時の生活の積み重ねが昭和の文化の一部であり、自分の世代の文化なのだと思う。ただこういう本を読んで昔が懐かしく思われるほど年をとったのだなと実感するのであった。
労作である。高度成長期の小学生の生活を自分の記憶だけに頼るのではなく、アンケートを取り、メーカーに取材することにより、それぞれのトピックを掘り下げている。
実は私も彼と同じ学年だったりするので、「あ〜、こういうことってあったな」という事実の連続である。著者も非常に良く小学校時代の事実や使ったものを良く覚えているが、アンケートに答えた人たちもとても細かいところまで覚えているので驚いた。正直に言うと私はこの本を読むまで小学校時代のことなど思い出すこともなかったし、覚えていることも少なかった。家内も同じ年代なのだが、私よりその当時の記憶が鮮明で、「へ〜、良くそんなことを覚えているな」と思うことが多い。
勿論、「だからなんなのだ」とも思うのだが、当時の生活の積み重ねが昭和の文化の一部であり、自分の世代の文化なのだと思う。ただこういう本を読んで昔が懐かしく思われるほど年をとったのだなと実感するのであった。
伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」☆☆ |
2004年10月22日 |
「陽気なギャングが地球を回す」が面白かったので、図書館に行って伊坂幸太郎の本を探したら、「アヒルと鴨のコインロッカー」を見つけた。
アマゾンでの評価も高いし、期待は大きかったのだが、私は面白いと感じなかった。現在と2年前の出来事を平行して書いて行って、最後にそれが繋がるという構成なのだが、最初は違和感があり、半分程度読み進めるまで頭の中で整理が付かなかった。
この著者の書く会話は軽妙で楽しく、底抜けに明るい「陽気なギャングが地球を回す」ではそれがつぼに嵌ったのだが、この物語のように悲しい話だと言葉が上滑するような感じで頭の中が混乱した。それを面白いと感じる人も居るのかもしれないが、私は面白くなく逆に不快だった。
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アマゾンでの評価も高いし、期待は大きかったのだが、私は面白いと感じなかった。現在と2年前の出来事を平行して書いて行って、最後にそれが繋がるという構成なのだが、最初は違和感があり、半分程度読み進めるまで頭の中で整理が付かなかった。
この著者の書く会話は軽妙で楽しく、底抜けに明るい「陽気なギャングが地球を回す」ではそれがつぼに嵌ったのだが、この物語のように悲しい話だと言葉が上滑するような感じで頭の中が混乱した。それを面白いと感じる人も居るのかもしれないが、私は面白くなく逆に不快だった。
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石田衣良「赤・黒〜池袋ウェストゲートパーク外伝」☆☆☆ |
2004年10月17日 |
IWGPシリーズの主人公マコトの同級生サルが準主役の小説。主人公はIWGPシリーズとは関係のないビデオ監督の小峰。マコトは出てこない。
カジノのルーレットが物語のキーとなることから「赤(ルージュ)・黒(ノワール)」という題になっている。
主人公は違っても内容は人探しがメインという意味では変わらないし、可愛い女性が主人公達を手助けするというような展開も同じ。それにテンポが良くどんどん読めてしまう面白さも同じである。IWGPを読んだ事がIWGPシリーズが好きな方にはお勧め。
カジノのルーレットが物語のキーとなることから「赤(ルージュ)・黒(ノワール)」という題になっている。
主人公は違っても内容は人探しがメインという意味では変わらないし、可愛い女性が主人公達を手助けするというような展開も同じ。それにテンポが良くどんどん読めてしまう面白さも同じである。IWGPを読んだ事がIWGPシリーズが好きな方にはお勧め。
桐野夏生「Out」☆☆☆☆ |
2004年10月14日 |
桐野夏生の代表作。これまでに村野ミロシリーズの「顔に降りかかる雨」や「水の眠り灰の夢」を読んだことがあり、彼女が書いたハードボイルド小説が好きなので「Out」は
98年度版 このミステリーが凄い 1位
1997文春ベスト10 2位
文春二十世紀傑作ミステリーベスト10 国内部門 18位
日本推理作家協会賞
エドガー賞最優秀長編賞にノミネート
という高い評価にもかかわらず、読んでいなかったが、ブックオフで100円コーナーに並んでいたので、手にとった。
分類的にはミステリーではなく心理サスペンスドラマである。
お弁当工場のパートの4人組が主人公と聞くと仲良し4人組みたいなイメージを持っていたが、実際にはよりどろどろとした人間模様が描かれている。本だけ読んでいると何故4人が仲が良かったのかが良く分からないが、それぞれが影を持ち、ある事件をきっかけにそれぞれが暗闇に足を踏み入れていく。しかし何故それぞれが足を踏み外していくのかが今ひとつ良く分からない。本来は死体を解体したり、人を殺したりするには高いハードルがあると思うのだが、そこの部分が相当書き込まれているにもかかわらずよく理解できない。まあ理解できたら自分も犯罪者になる可能性が高いのかもしれないが。
もっとも実際に読んでいる時にはそんなことは気にかからない。スピード感あふれる展開に止められなくなる。ただ読んだ後も救いを感じないという意味では馳星周
を読んだ後の感じに似ている。
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98年度版 このミステリーが凄い 1位
1997文春ベスト10 2位
文春二十世紀傑作ミステリーベスト10 国内部門 18位
日本推理作家協会賞
エドガー賞最優秀長編賞にノミネート
という高い評価にもかかわらず、読んでいなかったが、ブックオフで100円コーナーに並んでいたので、手にとった。
分類的にはミステリーではなく心理サスペンスドラマである。
お弁当工場のパートの4人組が主人公と聞くと仲良し4人組みたいなイメージを持っていたが、実際にはよりどろどろとした人間模様が描かれている。本だけ読んでいると何故4人が仲が良かったのかが良く分からないが、それぞれが影を持ち、ある事件をきっかけにそれぞれが暗闇に足を踏み入れていく。しかし何故それぞれが足を踏み外していくのかが今ひとつ良く分からない。本来は死体を解体したり、人を殺したりするには高いハードルがあると思うのだが、そこの部分が相当書き込まれているにもかかわらずよく理解できない。まあ理解できたら自分も犯罪者になる可能性が高いのかもしれないが。
もっとも実際に読んでいる時にはそんなことは気にかからない。スピード感あふれる展開に止められなくなる。ただ読んだ後も救いを感じないという意味では馳星周
を読んだ後の感じに似ている。
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伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」☆☆☆☆ |
2004年10月08日 |
今年の直木賞候補にもなった伊坂幸太郎の本を初めて読んだ。
「陽気なギャングが地球を回す」という軽い題名通りの軽妙な会話が続き、あっという間に読ませてしまう。著者があとがきで90分ぐらいの長さの長すぎない映画が好きでそんな小説にしたかったと書いているが、だらだらと長い映画を見たこともあり、思わず納得である。
内容はまさに「サイボーグ009」型(アマゾンのコメントより拝借)。それぞれが特殊な能力を持ち、協力してことに当たるのである。
そのまま映画やテレビに使えそうな本である。
このミステリーがすごい 2004年度版 国内部門第6位
「陽気なギャングが地球を回す」という軽い題名通りの軽妙な会話が続き、あっという間に読ませてしまう。著者があとがきで90分ぐらいの長さの長すぎない映画が好きでそんな小説にしたかったと書いているが、だらだらと長い映画を見たこともあり、思わず納得である。
内容はまさに「サイボーグ009」型(アマゾンのコメントより拝借)。それぞれが特殊な能力を持ち、協力してことに当たるのである。
そのまま映画やテレビに使えそうな本である。
このミステリーがすごい 2004年度版 国内部門第6位
渡辺容子「斃れし物に水を」☆☆☆ |
2004年10月07日 |
この人の本は第42回江戸川乱歩賞受賞の「左手に告げるなかれ」以来。いづれも題名が魅力的だと思う。
「斃れし者に水を」はスピード感溢れる推理小説の本道を行くような作品だと思う。主人公の行動に説得力がないなどの評も目立つが、読んでいる最中は
全く気にならない。
「斃れし者に水を」はスピード感溢れる推理小説の本道を行くような作品だと思う。主人公の行動に説得力がないなどの評も目立つが、読んでいる最中は
全く気にならない。
小川洋子「凍てついた香り」☆☆ |
2004年09月30日 |
小川洋子の小説を初めて読んだ。
図書館で小川洋子の本を探したら、これ
しか見つからなかったという消極的な理由だが、アマゾンでの評価も高く、期待していた。
しかし、ちょっとがっかりだった。突然自殺してしまった同棲相手が実は自分が知らなかった特技や過去の持ち主で、彼の弟や家族との交流を通じて、本当の彼のことをすこしづつ知っていくというミステリー仕立ての物語。すこしファンタジーの要素も入っており、村上春樹が良く使う向こうの世界とこちらの世界を行き来するような書き方も入っている。
しかし読み終わってもなぜ同棲相手が死んでしまったのか、何故彼は自分の特技や過去を隠していたのか、全く分からない。何が書きたかったのかという作者の意図も分からない。不思議な作品。
図書館で小川洋子の本を探したら、これ
しか見つからなかったという消極的な理由だが、アマゾンでの評価も高く、期待していた。
しかし、ちょっとがっかりだった。突然自殺してしまった同棲相手が実は自分が知らなかった特技や過去の持ち主で、彼の弟や家族との交流を通じて、本当の彼のことをすこしづつ知っていくというミステリー仕立ての物語。すこしファンタジーの要素も入っており、村上春樹が良く使う向こうの世界とこちらの世界を行き来するような書き方も入っている。
しかし読み終わってもなぜ同棲相手が死んでしまったのか、何故彼は自分の特技や過去を隠していたのか、全く分からない。何が書きたかったのかという作者の意図も分からない。不思議な作品。
石田衣良「4Teen」☆☆ |
2004年09月28日 |
これ
が何で直木賞なのというのが正直な感想である。芥川賞でも同じだと思うのだが、特定の小説というよりは小説家に贈っていると考えないと理解できない。
石田衣良の場合も何度も候補に挙がり、受賞していなかったのが、たまたま他に有力な候補がないというので上げたのではないかと思ってしまう。どうせならちゃんと池袋ウエストゲートパーク
(IWGP)シリーズに与えた方がよかったのではないか。
IWGPの完成度と面白さを期待して読むとがっかりする本。
が何で直木賞なのというのが正直な感想である。芥川賞でも同じだと思うのだが、特定の小説というよりは小説家に贈っていると考えないと理解できない。
石田衣良の場合も何度も候補に挙がり、受賞していなかったのが、たまたま他に有力な候補がないというので上げたのではないかと思ってしまう。どうせならちゃんと池袋ウエストゲートパーク
(IWGP)シリーズに与えた方がよかったのではないか。
IWGPの完成度と面白さを期待して読むとがっかりする本。
熊谷達也「邂逅の森」☆☆☆☆☆ |
2004年09月21日 |
ヤフオクで小川洋子の博士の愛した数式を探していたのだが、発売以来1年も経つのに未だ値段が高めだったため、気になっていた今年の直木賞受賞作である熊谷達也の邂逅の森を買った。
最近、石田衣良や大沢在昌など現代を舞台にした小説ばかり読んでいたため、非常に新鮮だった。
特に前半の3分の1を占めるマタギ猟の記述は濃密で緊張感があり、描写力が凄い。雪の中で獲物が動くのをじっと待つシーンや獲物を鉄砲で撃つシーンはドキドキさせられる。
そこを越えると一転して、主人公の一生を描くドラマが展開されていく。時代背景などを織り込みながら別の山の顔も描かれていく。そしてまたマタギ猟に戻り、最後のヌシとの戦いの場面は壮絶だ。
現代を舞台にした小説とは異なり、涙や汗が匂って来るような小説だった。
最近、石田衣良や大沢在昌など現代を舞台にした小説ばかり読んでいたため、非常に新鮮だった。
特に前半の3分の1を占めるマタギ猟の記述は濃密で緊張感があり、描写力が凄い。雪の中で獲物が動くのをじっと待つシーンや獲物を鉄砲で撃つシーンはドキドキさせられる。
そこを越えると一転して、主人公の一生を描くドラマが展開されていく。時代背景などを織り込みながら別の山の顔も描かれていく。そしてまたマタギ猟に戻り、最後のヌシとの戦いの場面は壮絶だ。
現代を舞台にした小説とは異なり、涙や汗が匂って来るような小説だった。
石田衣良「少年計数機-IWGP2」☆☆☆☆ |
2004年09月13日 |
「池袋ウエストゲートパーク」が面白かったため、続編の「少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2)」を昨日一気に読んでしまった。
物語の展開の速さはそのままに、文章が「こなれた」感じになり、読みやすくなった感じがする。物語の面白さは「T」と変わらないが、Tにあった読後の爽快感と言うのが、Uではやや欠けており、特に「水の中の目」でのプールの場面はこれまでの主人公のイメージとはかけ離れていると思う。これが馳星周
の小説なら、何も感じなかったが、IWGPの主人公の行動としては、非常に不愉快だった。
でもそれを差し引いても面白いことに変わりない。
物語の展開の速さはそのままに、文章が「こなれた」感じになり、読みやすくなった感じがする。物語の面白さは「T」と変わらないが、Tにあった読後の爽快感と言うのが、Uではやや欠けており、特に「水の中の目」でのプールの場面はこれまでの主人公のイメージとはかけ離れていると思う。これが馳星周
の小説なら、何も感じなかったが、IWGPの主人公の行動としては、非常に不愉快だった。
でもそれを差し引いても面白いことに変わりない。
石田衣良「池袋ウェストゲートパーク」☆☆☆☆☆ |
2004年09月12日 |
あっという間に読み終わってしまった。昨年入院していた時、「オール読み物」に「池袋ウエストゲートパーク
(IWGP)シリーズ」の最新話が載っており、とても面白かったので、退院したら読もうと思っていた。
色々調べてみるとテレビや漫画化もされていたらしい。テレビを見ない人間なので知らなかった。
この本を読んで、自分が子供の頃に熱中して読んだ本宮ひろ志
「男一匹ガキ大将
」を思い出した。
片や中学生がけんかで全国を統一し財界と対決するというとんでもないストーリー、片や群れないトラブルシューターと全く共通点がないようにも見える。共通すると思うのは時代気分を映したヒーロー像だということだ。
現代では喧嘩が強い奴よりも頭がいい奴が、群れの頭よりも一匹狼が、全国統一よりも身近な町での出来事が、それぞれ好まれているのだと思う。
文章が稚拙との評もあるようだが、そんなことを気にさせないストーリー展開の面白さであっという間に読ませる本だ。
オール読物推理小説新人賞受賞。
(IWGP)シリーズ」の最新話が載っており、とても面白かったので、退院したら読もうと思っていた。
色々調べてみるとテレビや漫画化もされていたらしい。テレビを見ない人間なので知らなかった。
この本を読んで、自分が子供の頃に熱中して読んだ本宮ひろ志
「男一匹ガキ大将
」を思い出した。
片や中学生がけんかで全国を統一し財界と対決するというとんでもないストーリー、片や群れないトラブルシューターと全く共通点がないようにも見える。共通すると思うのは時代気分を映したヒーロー像だということだ。
現代では喧嘩が強い奴よりも頭がいい奴が、群れの頭よりも一匹狼が、全国統一よりも身近な町での出来事が、それぞれ好まれているのだと思う。
文章が稚拙との評もあるようだが、そんなことを気にさせないストーリー展開の面白さであっという間に読ませる本だ。
オール読物推理小説新人賞受賞。
スティーブンキング「バトルランナー」☆☆☆☆ |
2004年08月12日 |
自宅近くの駅からオフィスまでの電車の中での40分ぐらいの時間を朝は新聞、夜は読書に充てている。ちょっと前までは仕事関係の専門書を読むことも多かったが、最近はブックオフの100円コーナーで買ってきた小説を読むことが多い。
昨日「バトルランナー」を読み終えた。
もともとホラー物が嫌いなため、スティーブンキングの本を読むのは2冊目である。1冊目は「死のロングウォーク」というバトルランナー同様キングがリチャードバックマンという別名で発表した小説だ。「死の。。」を手にとったきっかけは問題作「バトル・ロワイアル」がきっかけだった。この本についての感想は別の機会に譲るが、とにかく面白かった。著者の高見広春はこの本以外出版していないので、同類の本を読みたいと探していたら、ある人が「バトルロワイヤルのストーリーの基礎がキングの死のロングウォークに似ている」と言うので手にとったのだ。
「死の。。」の設定は近未来のアメリカで、選抜された十四歳から十六歳までの少年100人を集めて(ロングウォーク〉というアメリカ・カナダの国境から出発し、コース上をただひたすら南へ歩くだけという単純な競技を毎年するというものだ。だが、歩行速度が時速四マイル以下になると警告を受け、一時間に三回以上警告を受けると射殺される。この競技にはゴールはない。最後の一人になるまで、つまり九九人が殺されるまで、昼も夜もなく競技はつづくのだ。「バトルロワイヤル」の設定に非常に似ている。
「死の。。」は心理描写が巧みで、競技自体が単純な分その心理描写が浮き上がり、緊迫感のあるストーリーは読者を飽きさせずにあっという間に読ませてしまう。
「バトルランナー」も舞台は近未来のアメリカという設定で人間狩りをゲームとして楽しむと言う残酷な設定である。主人公は人間狩りの対象として、病気の子供を救うために賞金を手に入れるため、自ら手を上げる。そして主人公と政府との戦いが始まる。
「バトルランナー」は状況描写が巧みで、目をそらしたくなるような残酷な場面も多く、結末は911を思い起こさせる。450ページの長編だが、その長さを全く気にさせないほどスピード感があふれている。
読後感は必ずしも爽快とは言いがたいが、そのストーリー展開の面白さには一気に引きずり込まれてしまった。
私のように「バトルロワイヤル」を面白かったと感じる人にはお勧めである。☆☆☆☆
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昨日「バトルランナー」を読み終えた。
もともとホラー物が嫌いなため、スティーブンキングの本を読むのは2冊目である。1冊目は「死のロングウォーク」というバトルランナー同様キングがリチャードバックマンという別名で発表した小説だ。「死の。。」を手にとったきっかけは問題作「バトル・ロワイアル」がきっかけだった。この本についての感想は別の機会に譲るが、とにかく面白かった。著者の高見広春はこの本以外出版していないので、同類の本を読みたいと探していたら、ある人が「バトルロワイヤルのストーリーの基礎がキングの死のロングウォークに似ている」と言うので手にとったのだ。
「死の。。」の設定は近未来のアメリカで、選抜された十四歳から十六歳までの少年100人を集めて(ロングウォーク〉というアメリカ・カナダの国境から出発し、コース上をただひたすら南へ歩くだけという単純な競技を毎年するというものだ。だが、歩行速度が時速四マイル以下になると警告を受け、一時間に三回以上警告を受けると射殺される。この競技にはゴールはない。最後の一人になるまで、つまり九九人が殺されるまで、昼も夜もなく競技はつづくのだ。「バトルロワイヤル」の設定に非常に似ている。
「死の。。」は心理描写が巧みで、競技自体が単純な分その心理描写が浮き上がり、緊迫感のあるストーリーは読者を飽きさせずにあっという間に読ませてしまう。
「バトルランナー」も舞台は近未来のアメリカという設定で人間狩りをゲームとして楽しむと言う残酷な設定である。主人公は人間狩りの対象として、病気の子供を救うために賞金を手に入れるため、自ら手を上げる。そして主人公と政府との戦いが始まる。
「バトルランナー」は状況描写が巧みで、目をそらしたくなるような残酷な場面も多く、結末は911を思い起こさせる。450ページの長編だが、その長さを全く気にさせないほどスピード感があふれている。
読後感は必ずしも爽快とは言いがたいが、そのストーリー展開の面白さには一気に引きずり込まれてしまった。
私のように「バトルロワイヤル」を面白かったと感じる人にはお勧めである。☆☆☆☆
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