著者は精神科医。
日本では患者の視点に立った難病関係の本を出すのが難しいと聞いたことがある。
その理由は出版社が医学的根拠のない治療法などを著者が書くことを嫌うことらしい。
「クローン病ってこんな病気」ではJ-IBDの方々が著者として名を連ね、患者にとって有益な本になるように、特にQ&Aなどかなり分かりやすく書かれている。
しかし、病気についての部分はやはり学術的な記述ということが否めず、一般の患者にとって分かりずらい表現が多くなっているように思える。
本書の著者は医師であるものの
クローン病は専門外の精神科医であるため、
普通の人の視点から分かりやすく、クローン病のこと、クローン病を抱えての生活について書いている。特に合併症については具体例、症例を挙げ書いているので分かりやすい。難点は写真が少ないことである。合併症の皮膚病変など、言葉でどんなに書くよりも写真を載せた方がずっと分かりやすかったと思う。
また精神科医らしく、クローン病と心の関係についても、1章を設け、比較的詳しく書いている。また人工肛門についても、1章を設け、かなり詳しく書かれている。心との関係や人工肛門については、触れられていない、あるいは通り一遍等の記述しかない本が多い中、とても参考なると思う。
治療法については、原書が2000年に出版されたので、現在最も重要な治療法の一つと言って良いレミケードについて簡単にしか触れられていないのが残念である。
アメリカの出版物らしく、ビタミンミネラルについても詳細に書かれている。
また翻訳者の一人でCD患者である前島真理さんの体験談と彼女のだんなさんであるもう一人の翻訳者前島良雄さんの、CD患者の家族の視点からの体験談が最後に収録されている。
この記事を書いている時に
という本を見つけました。
クローン病発病後、『理容師となるがレーサーを目指し、オートレース、競艇に挑戦。現在は、リュージュ競技者としてレースへ出場中』
だそうです。人生って面白いですね。
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ジョアン・ゴメス『クローン病』☆☆☆☆☆ |
2008年03月16日 |
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どこで、どう変わるかわからないですから。
僕は、いま鬱病も抱えているので、
この本は気になります。
色々な書籍を読みましたが、
レミケード以降の話はあまりないですよね。
もう、ネタ的に色々と出尽くした感があるので、
精神科医とかの別の視点で書かれた本は、
良いかもしれません。
今度、チェックしてみます。
これって一応翻訳本なんですが、本体よりもむしろ訳者あとがきが壮絶で迫力ありますね。それだけで本1冊書けそうな感じで。願わくば訳者でCD患者の前島真理さんには是非ウェブサイトを作って貰って体験談を更新して欲しいくらいです。
>人生は、面白いですよね。
>どこで、どう変わるかわからないですから。
そうですよね。思えば絶望的な気持ちに成ることって人生で何度もありましたが、振り返ると笑い話に出来ることもあったりします。
クローン病で鬱や心身症を抱えている人って多いと思うのですが、それについてちゃんと書いてくれている本と言うのは少ないと思います。本を読んで書かれていないと、『もしかしたら自分だけが』なんて不安になりますよね。
普通の本屋とかにはなかなか置いていないので、
私は図書館で購入して貰いました。
sadaさん、
こんなマイナーな本を置いているとは良心的な本屋ですね。
体験談を書くために翻訳したのではないかと思えるほど、迫力がありましたね。レミケが効いて、元気になられたところをまた書いて欲しいです。
はじめまして、まりぬと申します。
『クローン病−−増えつづける現代の難病』を紹介いただきありがとうございます。訳者です。
このたびブログを開設いたしました。クローン病のこと、音楽のこと、海外クローン病事情などを発信していきたいと思っています。お訪ねいただけると嬉しいです。
返事が大変遅くなり済みませんでした。
ブログ開設、おめでとうございます。
遊びに行かせていただきます。