『成人クローン病患者の治療(Management of Crohn's Disease in Adults)(注意!pdf書類)(American Journal of Gastroenterology Vol96.No.3, 2001)』の「はじめに(Preamble)」,「序文(Introduction)」,「様々な症状(Clinical Features)」,「診断(Diagnosis)」,「悪化させる要因(Exacerbating factors)」の部分。
ポイント by くろーん40
・アメリカの学会が認めた標準治療である
・クローン病("CD")は病態が人によって大きく異なり、患部も異なること、また腸外合併症を伴うことから、その治療法も一様ではない。
・診断方法は日本と同様。
・感染症(クロストリジウム・ディフィシレ菌を含む上部気道と腸管感染症(CD40注:要は風邪のことか!?))、喫煙、(CD40注:アスピリンなどの)非ステロイド系の抗炎症薬はCDを悪化させる。
はじめに(Preamble)
標準治療(Guidelines for clinical practice)はこれまで発表された科学的な研究成果をもとに特定の医学的問題に対し、好ましい対処は何かを示すものである。客観的なデータが得られない時には専門家の一致した意見を元にしている。標準治療は専門家でなくとも使えるように考えられている。また標準治療は必ずしも唯一無二の治療法を示しているわけではなく、柔軟なものである。どのような病気に対しても治療には色々な選択肢があるのと同様に医師は患者の症状にあわせて最も適切な治療法を選ぶべきである。
標準治療はアメリカ消化器学会(American College of Gastroenterology)の標準治療委員会(The Practice Parameters Committee)の指揮の下に作られたものである。
委員会は経験豊富な医師と関連部署の人々の協力の下、標準治療を慎重にチェックし、最終稿として、現時点(2001年)で使うことが出来るデータに基づいており、今後科学の発展に伴い改定されるだろう。
序文(Introduction)
クローン病は全ての消化器器官において局所性(focal)、非対称性(asymmetric)、貫壁性(transmural)、そして時々肉芽腫性(granulomatous)の炎症を示す病気で、腸以外の部分での合併症を伴うことがある。
他の西洋化された国と同様にアメリカの発病率(incidence)と有病率(prevalence, 潜在的に発病する可能性がある患者の数の割合)はそれぞれ10万人に5人と50人と推定されている。どの年代の患者もいるが、発病は10代、20代に多く、その点がクローン病を他の炎症性腸疾患とは異なっている。クローン病は医学的に完治する事はなく、症状を抑え、生活の質(Quality of life)を向上させ、一時的な或いは慢性の毒性と合併症を最小限に抑えることが必要となる。負担のある治療ではあるが、殆どの患者は短期再発を繰り返しながらも長期の緩解を維持している。
他の消化器疾患と比べ、比較的低い発病率、有病率であるにもかかわらず、米国でのクローン病に対する内科的外科的治療の総額は年間20億ドル(2000億円)にものぼり、更には新しい治療法の出現により、その金額は増え続けている。病気の多様性とそれぞれの患部特有の治療法の可能性を説明する適切な証拠の量は依然として乏しいのだが、前回97年に標準治療を発表したと比べると、治療法の選択の幅が大きく広がった。今回の改訂は前回同様、重症度に応じた治療法を説明する構成を採る一方で、患部の場所により適当な治療法を改定した。
様々な症状(Clinical Features)
(特に目新しいことも無いため、省略)
診断(Dignosis)
(特に目新しいことも無いため、省略)
悪化させる要因(Exacerbating Factors)
クローン病を悪化させると認められている要因は間欠性の感染症(クロストリジウム・ディフィシレ菌を含む上部気道と腸管感染症)、喫煙、非ステロイド系の抗炎症薬がある。多くの患者がストレスがクローン病を発病、あるいは悪化させていると考えているが、科学的な証拠は無く、異論がある。
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クローン病の標準治療 アメリカ消化器学会の場合 その1 概要 |
2005年04月16日 |
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ただ、従来の非ステロイド系抗炎症薬とは違い、炎症を強める副作用を抑えるものも発売されてきているようですね(参照http://www.kyoto-phu.ac.jp/frontier/takeuchi.pdf 注:PDFファイル)。
今後は風邪薬などを服用するときに気をつけなきゃ。
>炎症を強める副作用を抑えるものも発売されてきているようですね
すでに発売されているのですか。商品名はいう薬なんでしょうね。
「頭痛や生理痛の薬を常用していなかったか?」でした。
そのような例が多いそうで。
私はほとんど飲んだことはありませんでしたが。
地域の保健センターで、ある講習会に参加した時、保健婦さんが言った言葉
「炎症性腸疾患の方で、ピロリ菌を除去したら、とても調子が良くなった人がいる」でした。
何か関係あるでしょうか。
まさしく、「非ステロイド系の抗炎症薬」を疑ったわけですね。
>何か関係あるでしょうか。
それは面白いコメントですね。
ピロリ菌除去で飲む抗生物質は
アモキシシリン
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se61/se6131001.html
とクラリスロマイシン
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se61/se6149003.html
だそうです。
ちなみに潰瘍性大腸炎に対して順天堂が治験で使っている3種抗生物質のうち一つはピロリ菌除去で使われている
アモキシシリン
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se61/se6131001.html
みたいです。ですからピロリ菌を除去した時にのんだこの抗生物質が効いたのではないでしょうか?
ちなみに他の2種は
アクロマイシン
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se61/se6152002.html
フラジール
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se64/se6419002.html
です。
私は、ピロリ菌が何か悪さをして、クローンや潰瘍性大腸炎を悪化させているのかと思いました。
ありがとうございました。