私のような「小腸型」クローン病患者(小腸にだけ病変がある)にとってエレンタールはペンタサとともに基本的な治療薬である。私の場合も最初の入院時から薬はペンタサとエレンタールである。ちなみに「大腸型」クローン病患者の場合には、ペンタサ錠剤もエレンタールも
ペンタサもどのようにしてCDに効くのかその過程(作用機序)ははっきり分かっていないのだが、エレンタールについてもその作用機序は明確ではない部分もある。しかし結果として小腸型クローン病のうち、8,9割はペンタサ、エレンタールのセットで緩解期が迎えられるそうである。エレンタールの効果としては、次のことが挙げられる。
@栄養摂取
エレンタールなどの栄養剤を鼻注で摂取することを「経腸栄養療法」と呼ぶように患者の栄養状態を改善することが一義である。小腸型CDは小腸に病変があることにより、栄養摂取に障害があることがあり、たんぱく質をアミノ酸にまで既に分解(=消化)してあるエレンタールは、小腸に病変があっても栄養摂取がし易い。
A腸管の安静
既にたんぱく質がアミノ酸に分解された状態で入っているので、消化が不要で腸が働かなくても良い。したがって腸管の安静が保てる。
Bグルタミンを沢山含んでいること
重要なアミノ酸であるグルタミンは胃や小腸などの消化器の機能維持や構造を保つための主要なエネルギー源となり、病気や傷などの治療促進など重要な役割を果たすそうです(追記:05年2月8日)
C食事抗原や脂肪がない
専門的な説明となるので、こちらから引用。「成分栄養剤であるエレンタールは蛋白源が全てアミノ酸になっています。そのためほとんど抗原性がありません。その他には摂取する脂肪が非常に少なくなると言うことも重要だと思います。脂肪が少ないことによって胆汁酸あるいは膵液の分泌が抑えられ、腸管の蠕動(ぜんどう)運動も少なくなり、消化液による刺激も少なくなり、その結果腸管の安静が保てることになります。つまり、食餌中の抗原の排除と腸管の安静が効果を発揮するメカニズムではないかと考えています。ただ、この考え方には反論もあります。」どんな反論があるのかは調査不足のため、不明。
D免疫力を高める
体に必要とされるアミノ酸がバランスよく含まれているため、免疫機能を高めることが出来る。(2月21日追記)
エレンタールに関連して良くある質問に「海外では何故経腸栄養療法が行われていないのか」というものがある。それには@海外ではエレンタールに保険が効かない、A食事に対する価値観が違う(日本人は長期間の絶食OK?)、B長期で見れば経腸栄養療法の効果は明白なのに、海外では短期の効果を優先し、薬物療法が主流、などの理由がある。詳しくはこちらを参照のこと。
エレンタールの効果については、こちらも参考になる(2005年2月7日追記)
ということでエレンタール、頑張ります(笑)。
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激しい嘔吐に下痢ですか。災難でしたね。きっとつらい思いをされたことと思います。その後はいかがでしょうか。
さて、エレンタールのおさらい、参考になりました。しかしながら、エレンもペンタサも実は作用機序が明確ではないとは「へぇ、そう・・・。」ってな感じです。
へそ曲がりな私が気になるのは、
「食餌中の抗原の排除と腸管の安静が効果を発揮するメカニズムではないかと考えています。ただ、この考え方には反論もあります。」
という部分です。
反論という2文字になぜかビビビと来るのです。反論って何やねん、気になるなぁ・・・。
懲りずに私見を書かせていただくと、「抗原の排除」に関しては意義なし。どうも怪しいのが「腸管の安静」という部分です。
「エレンタール、腸管、安静」でググるとどこも肯定的なことが書かれていますが、ほんとうにそうなのだろうか。
IVHで絶食が決まったとき、腸を動かさないと(=安静にしてしまうと)自律神経を乱すのではないかと医師に聞いたのですが、「確かにそうだが、それを犠牲にしてでも今は食物の補給を止める必要がある。」との答えでした。クローンの治療には一般的に「体によい」と言われていることの逆をしなければならないことが多々あります。
あくまでも私自身についてですが、肉や油は厳しく制限しても、繊維たっぷりの野菜やご飯はいくら食べても平気なんです。エレンよりも数倍腸が活動していると思いますが、それで下痢がひどくなったり下血したりするようなことはありません。
私ももう少し探してみます。
>激しい嘔吐に下痢ですか。災難でしたね。きっとつらい思いをされたことと思います。その後はいかがでしょうか。
辛かったですね。下痢は別にジャー、ピタッってな感じで、平気だったのですが、嘔吐は朝方眠いのに寝れずにゲー、だったので非常に辛かったです。吐いた後、これで大丈夫だろうと横になると数分で催してきました。ずっと絶食していましたが、昨日から食事を取り始めました。今日はいつものように甘いものも食べ、普通に戻りました。ご心配頂き、有難うございますm(__)m
>反論って何やねん、気になるなぁ・・・。
これがなかなか見つからなくて、仕事中に書いてることもあり、「もういいや」てな感じで投稿してしまいました。
>繊維たっぷりの野菜やご飯はいくら食べても平気なんです。
私もそうですね。繊維は腸内善玉細菌の餌になり、快便につながりますから良いですよね。今腸内善玉細菌に良い食事は何なのか調べています。
さて何故エレンタールが炎症性腸疾患に良いのかですが、上記に記されている理由が一般的だとは思います。
私の考えというのは、酵素説です。ご存知でしょうか?詳しくはネットなどで調べられると良いと思いますが、人間が生きていく為には酵素の働きが不可欠です。体内で働いていいる酵素には大きく分けて、消化酵素と代謝酵素があります。消化酵素は文字通り消化を助ける酵素で、代謝酵素は体内で行われるあらゆる代謝に関するものです。
詳しく書くと長くなってしまうので、簡単に書きますが、消化にたいする酵素を多く使えば使うほど、代謝酵素にまわされる酵素の比率は少なくなってしまうのです。つまり消化するのに時間がかかる食べ物ほど、消化酵素を無駄遣いしてしまい、病気を治すのに必要な代謝酵素がうまく供給されないということです。
このことから考えると、エレンタールで一日の大半のカロリーを摂取するという行為は、消化酵素を使わず、それでいて酵素の原料となるたんぱく質を効率よく補給できるということです。
その結果、代謝酵素にまわされる酵素の比率も高くなり、潰瘍などが良くなっていくのではないかと思います。
ですから、クローンの人がカロリーの大半をエレンで取っていると長期緩解が期待できると言うことです。
アメリカなどでは酵素の重要性が注目されており、酵素の無駄遣いを防ぐ為にサプリメントで消化酵素を補っているそうです。ちなみに代謝酵素を体外から摂取することは出来ないので、消化酵素を節約するしか方法がないのです。この説はどう思われますか?一理あるとは思うのですが・・・
>私の考えというのは、酵素説です。ご存知でしょうか?
知りませんでしたので調べてみました。
成る程ですね。ここを読んでみてレメディさんが書かれたことに納得しました。
http://www.menekiplaza.com/syokuhin3.html
やはりバランスの取れた食生活が非常に重要であることと、我々のようなCD患者にとっては、エレンタールはレメディさんが書かれたような役割も果たしてくれているのだと思います。
同じHPにエレンタールの主成分であるアミノ酸が免疫力を高めることも書いてありました。
http://www.menekiplaza.com/syokuhin4.html
エレンタールのアミノ酸の種類は調べていませんが、バランスが取れているのだと思います。
大腸型の場合はペンタサもエレンも無縁と書かれていますが、それは初期の場合でしょうか、今日通院で先週の内視鏡の結果を主治医からききました。 一部大腸が狭くなっているけど大丈夫でしょうと、薬の量が日12錠から9錠に変わりました。エレンは続けたほうが良いと言うことでこれまでどうりで、しばらくは様子を見ましょうということになりました。
エレンタールで腸管の安静もしているので良いのかもしれませんね。入院中は、食べてもすぐCRPが上がってしまいました。大腸型でも進行したらペンタサとエレンタールが有効だと思います。
>大腸型の場合はペンタサもエレンも無縁と書かれていますが、それは初期の場合でしょうか、
おししゃる通り『無縁』というのは誤りです。『その効果は限定的である』に訂正させていただきました。
ペンタサはこちら
http://crohn.seesaa.net/article/22224257.html
に詳しい記事を書きましたが、有効成分である5ASAが上部消化器から放出されるため、大腸において放出される有効成分はあまり多くないようです。そのためアメリカではアサコールという大腸に於いて有効成分を多く放出するタイプが大腸型には使われています。
http://crohn.seesaa.net/article/12548755.html
エレンが使われる主な理由は消化が不要であるため、消化を担っている小腸を使わずに安静に出来る点です。
大腸の役割は水分とミネラルを吸収することで、消化は殆ど行われないので、エレンタールによって安静が保たれるということは殆どないのではないかと思っています。
>入院中は、食べてもすぐCRPが上がってしまいました。
大腸型で小腸に病変はないのですよね?フルエレンの時はCRPがあがらなかったということですよね?
そうは言っても大腸でも多少なりとも消化をしているから、効果があったのでしょうか。今度どのような理由で大腸型のCD患者にも有効なのか主治医の方に聞いて下さると嬉しいです。
今度担当医に聞いてみたいと思います。
もう一つ質問してもよいでしょうか?長期に患っていると、大腸型でも小腸に病変が出来るのでしょうか?今のところ小腸には病変がなく大腸全体に四箇所程に病変があります。大腸に病変がある場合も、小腸の機能が低下するのでは?
と思っています。
>長期に患っていると、大腸型でも小腸に病変が出来るのでしょうか?
そうとは限りません。ずっと大腸にしか病変が出ない人もいます。また最初は大腸型でもあとから小腸に病変が出来る人もいますし、その逆もあります。
>大腸に病変がある場合も、小腸の機能が低下するのでは?
大腸の病変の存在が小腸の機能を低下させるというのは、何故でしょう。私の知っている限りではそういうことはないと思います。