クローン病患者の就労状況

2006年04月06日

『難病患者の就労の実態と課題』が書かれた1998年頃からクローン病患者の就労状況は変わっていないし、何も進んでいないように思う。


このHPで紹介されている講演記録『難病患者の就労の実態と課題』を読んで、ちょっとショックを受けたり、『こんなもんかな』とも思った。色々課題が上がっているが、何も解決されていないのがちょっとショックである。

高齢・障害者雇用支援機構の研究員をされている春名さんという方が労働省からの委託研究としてまとめたもので、クローン病患者282名、UC患者89名から回答を得たアンケートを集計・分析したものである。

それによるとアンケートに回答したCD患者のなかでは、一般雇用されている人が60%程度、自営や福祉就労10%程度、失業中10%程度、残りの20%程度は非労働者か潜在的求職者(学生や主婦、子供など)だったそうだ。

アンケートをとった時期が1997年頃と不況の時期であったこともあると思うが、その頃の日本の失業率は3%台だったので、失業率10%というのはおよそ3倍である。まあ今でもこの程度だろうと推測される。

ちょっとショックだったのは、クローン病が発病した時に、4割以上の人が自主退職しているという事実である。また再就職にも苦労しており、3割近くが再就職できず、4割以上の人が再就職に半年以上かかっているというのは、クローン病発病が与える影響の大きさを実感させる。

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posted by くろーん40 at 10:30 | Comment(9) | TrackBack(2) | クローン病と就労
この記事へのコメント
再就職が難しいのはまだ病気への理解が浸透してないからでしょうか?もっと就職しやすい環境や対策があれば良いんでしょうけど、難しいんですかね^_^;
Posted by もこい at 2006年04月06日 11:52
発病時の体力低下等が原因で離職される方が多いのでしょうね。しかも入院となれば数ヶ月休職するわけですから。。。
再就職しようにも「再燃」の不安は付きまとうし。
いかに「緩解期」を長く出来るかが鍵ですね。
もちろん「完治」する事が最良ですけど。
なかなか難しい問題だと思います。
Posted by kenji at 2006年04月06日 12:21
もこいさん、

再就職が難しい理由は様々なのかも知れませんね。やっぱり難病患者の就職ってCDに限らず難しそうですね。

>もっと就職しやすい環境や対策があれば
柔軟な勤務体制とかぐらいしか思いつきません。とりあえず、もこいさんが書かれたような病気に対する理解を広めることも大事なのだと思います。

Kenjiさん、
私が驚いたのは自発的に離職するという点ですね。やはり発病時に若い人が多いため、会社に居づらくなってしまうのかも知れません。

>いかに「緩解期」を長く出来るかが鍵ですね。
自己管理も大切ですよね。
Posted by くろーん40 at 2006年04月06日 13:49
私はクローン歴12年なんですが、今よりもっと食事制限が厳しく、薬もステロイドしかなかった12年前に、比べると、今は、いろんな可能性が広がっていると思います。
新薬が出来たり、食事もノンオイルマヨが出来たり(笑)、雇用体系も、変化して、会社に勤めなくても、いい時代です。
なので、これから、社会人になって、ガンバロウって思っているクローンな方々は、希望を持って欲しいって、思います♪
Posted by oyukkie at 2006年04月06日 18:44
最近障害者採用枠で就職しましたが、障害者採用枠での就職活動もクローン病だと不利かなと思いました。

やはり入院する可能性があるというのが企業側もネックらしいです。

行きたかった企業はクローン病だという理由で書類選考で落ちたりしましたし。

企業が障害者を雇用するとメリットがあるのと同じように、難病患者を雇用すれば企業側にもメリットがあるようにしてもらいたいと思いました。
Posted by はぎはぎ at 2006年04月06日 19:33
oyukkieさん、

12年前の治療を知っている方ならではのコメントですね。確かに治療法だけは確実に進んでいるというのは心強いですし、希望が持てますね。

はぎはぎさん、

実際に就職活動をされた方の言葉だけに重みを感じます。

>やはり入院する可能性があるというのが企業側もネックらしいです。
そうなんでしょうね。。。しかも長期となるとなかなか重要な仕事を任せられないと思うのかなあ。

>企業が障害者を雇用するとメリットがあるのと同じように、難病患者を雇用すれば企業側にもメリットがあるようにしてもらいたいと思いました。
そうですね。障害者と難病患者、どう違うんでしょうか。今度調べてみます。
Posted by くろーん40 at 2006年04月07日 12:55
ちなみに2005年度の調査結果が
http://www.koyoerc.or.jp/nanbyo_1.html
で見れます。
Posted by カピバラ at 2006年04月07日 13:18
そちらは以前この記事
http://crohn.seesaa.net/article/6911218.html
で取り上げています。
Posted by くろーん40 at 2006年04月07日 13:26
障害者雇用枠で数年間働いていましたが、これからは、障害者枠は使わないだろうし、クローン病の説明もしないだろうと思います。
理由は、キャリアアップが無視され、企業側の根底にある「障害者を雇ってやっている」という意識です。本当に、辛かったです。
私は、通院で有給を使う事も無かったし、仕事の納期も守れるし、残業もこなしたし、病気だから仕事に響くという事が一切なくても、最初から、障害者雇用というレールがひかれていて、周囲との接触や、成長を徹底的に潰すような、労働環境におかれていました。上司への交渉を定期的に行ってきたのですが、私に否があるように話をもっていかれ、話になりませんでした。
Posted by 真理 at 2009年12月05日 03:50
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