CCFAのHPに掲載された新しい記事。
11月10日のNew England Journal of Medicineに発表された記事によると少人数のクローン病患者の間での実験において、インターロイキン12("IL-12")として知られている免疫たんぱく質を標的にした試薬が効果を上げたということだ。IL-12は,いわゆるTH2免疫応答を抑制するサイトカインとして重要であり,IgE レベルの上昇や好酸球増多を抑制するものである。IL-12は以前から炎症を起こすサイトカインとして知られており、研究者の間ではクローン病に関連していると長い間信じられてきたものである。
実験は79名のやや活動期にあるクローン病患者を対象にした偽薬を使ったもので、IL-12に対する新しい抗体の安全性を示すために行われた。新しい抗体はABT 874と呼ばれるもので2つのグループにことなる治療が行われた。
一つ目のグループには7週間連続で週に一度皮膚の下にABT874を接種するし、もう一つのグループには1回目の接種の後、4週間置いた後、5週連続で週に一度皮膚の下にABT874を接種する。
どちらのグループにおいても副作用は変わらなかったが、7週連続で接種したグループでは偽薬を使ったグループと比べ、75%の患者が症状が改善され、38%が緩解期を導入することに成功した。最初の接種後4週間置いたグループではこれほどの効果はなかった。
この研究に携わった研究者の一人であるDr.William Sandbornは「この実験は初めてIL-12がクローン病に関連していることを示したもので、緩解期に導く新たな方法への道を示すものだ」と述べている。
CCFAのリサーチイニシアティブ委員会の会長であるDr.Fabio Cominelliは「長期治療の安全性について課題が残るが、抗サイトカイン治療の発展はクローン病の完治への道の一つの重要な段階である」と述べている。
ABT-874はAbbottが製造。現在進行中の治験はない。クローン病治療薬としての基本的なデータは良好であるが、ABT-874はまだ開発の初期段階にある。ABT-874は多発性硬化症の治療薬として治験の第2段階を実施中である。
☆人気ブログランキングに参加しています☆
インターロイキン-12 クローン病治療の新たなターゲット |
2004年11月17日 |
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/1051350
※半角英数字のみのトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/1051350
※半角英数字のみのトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
